27歳女子、日常

看護師です。アウトプットします

 

 

眠気が覚めてきたので、本日の第二弾

ICU看護の本を見ながらメモ書きしていこう

 

ショックの理解、とさ

5P・・・顔面蒼白、呼吸不全、虚脱、冷汗、脈拍触知不能(pallor, pulmonary deficiency, prostration, perspiration, pulselessness)

 

ショックの分類

①血液分布性ショック

②循環血液減少性ショック

③心原性ショック

④心外閉塞・拘束性ショック

 

①血液分布異常性ショック

感染性ショック(敗血症性ショック)、アナフィラキシーショック、神経原性ショックなどが含まれる

本来であれば末梢血管を収縮させて循環を維持すべき状態なのに、拡張してしまうことで血液分布に異常をきたし、相対的に循環血液量が不足する状態。これは血管拡張作用を有するケミカルメディエーター(ヒスタミンやプロスタグランジンE2、NOなどの化学伝達物質)によっておこる。ここに血管透過性亢進の発生・進行が加わると、循環血液量の絶対量が不足することになる。

動脈血:静脈血の割合は2-3:8-7。動脈血が拡張→不足を補填するのは静脈血。静脈血が不足した場合、これを補填するのは動脈血であり、血圧が低下しやすくなる。

 

【敗血症性ショック】

ICUでは感染症が疑われ、SOFA総スコア2点以上の急上昇があれば、敗血症と診断される。

敗血症性ショックは、敗血症の一分類であり「急性循環不全により細胞障害および代謝障害が重度となり、死亡率を増加させる可能性のある状態」と定義された。診断基準は「適切な輸液負荷にもかかわらず、平均血圧≧65mmHgを維持させるために循環作動薬を必要とし、かつ血清乳酸値>2mmol(18mg/dl)を認める場合」とされている。warm shock とcold shockという相反する様相を呈する。

 

初期:warm shockは代償機転によるもの。

循環…心拍出量、血圧は正常

呼吸…呼吸促迫、呼吸性アルカローシス(嫌気性代謝が進行して徐々にアシドーシスに傾くため、それを代償するために呼吸促迫となり、呼吸性アルカローシスの状態となることがある)

その他…発熱、消化器症状、意識障害(高齢者ではwarm shockの時期に体温が低下することもある。これは加齢に伴う恒常性保持機能低下によって熱産生が低下することなどによる)

 

敗血症性ショックの悪化:cold shockは代償しきれなくなった状態。

血管内細胞障害が進むと、血管収縮作用に転じて後負荷が増大するため、最大限の代償機転を保ってきた心臓の収縮力が低下してしまう。その結果四肢末梢の循環障害が顕著になり、末梢冷汗が出現する。

一般的に6-10時間でwarm →cold shockへ移行するといわれている。この過程でDICを発症することが多い。

 

敗血症性ショックの治療原則は「6時間以内のEGDT」

治療原則は、早期から積極的治療を行い不可逆的ショックをふせぐこと、カテコールアミン(血管収縮物質など)が聞かない状態になっても効果のある薬剤を使用すること。輸液と昇圧薬をいかに適切に投与するかがカギとされている

 

アナフィラキシーショック

IgEとアナフィラトキシンが関与している、抗原抗体反応

最も注意すべきは、喉頭浮腫による気道閉塞。いったん軽快しても、2相性の経過をたどることがあり、12-24時間以内は経過観察が必要。2度目の症状は多くの場合初期反応の1-8時間後に出現するが、78時間後に出現することもあり、死亡例も報告されている。

 

【神経原性ショック】

上位胸椎より高位の脊髄が損傷され、自律神経系が失調したことによって末梢血管が弛緩、血圧が低下するもの。外相に伴うショックのため、まず出血性ショックを否定することが前提となる。

神経原性ショックの場合、輸液の効果は少なく、血管収縮薬が効果的。徐脈がみられる場合は副交感神経遮断薬(アトロピン)が用いられる。多くの場合、血圧は24-48時間で回復する。

 

 

血液分布異常性ショックだけでこんなにあった・・・

次は循環血液量減少性ショック。めげずに行こう。